2018年3月27日火曜日

弦高を下げる

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ギター練習をしていて思ったのが、ネックの先の方はコードが押さえやすいけど、ネックの手元に近づくとコードが押さえにくくなる。弦とフレットの間の距離が離れているため弦を抑えにくいのだ。固くて抑えにくいんじゃなくて、距離があるからブレやすい印象。

ネットで調べると12フレットでの弦高は6弦で4ミリ、1弦で3ミリが標準のような記載があり、僕のギターでは6弦で5.5ミリもある。たぶん強く弦を弾いたときの弦の振幅を稼ぐために弦の全長の中央付近の弦高を高くしているのだろう。でも僕はボサノバを静かに弾きたいと思っているので弦の振幅はもっと小さくていいのだ。

弦高はネックの方にあるナットという部品とブリッジ側にあるサドルという部品の高さによって決まるわけだが、サドルはネットで部品が売っており、弦高を下げたければこのサドルをヤスリで削って高さを低くすれば良いらしい。試算するとボディからサドルの頂部までの距離を4.7mm下げると12フレットレベルでの弦高が4mmぐらいになるとわかったが、4.7mmも下げるとなるとサドルの高さがなくなってしまう。うーん、おかしい。しかしともかくサドルを3ミリほど削ってどうなるかやってみようと考えた。

ただここまでは頭の中だけの考えだけどギターを含め楽器というのは非常に繊細なものだ。しろうとが生半可な知識でいじって楽器を駄目にしてしまっては魂を込めて製品を作った製作者に申し訳が立たない。それにそもそもこのギターを買った店のひとも無料調整の保証がありますと言ってたんだから、勝手なことをせず店まで持っていけばいいじゃないか。

とはいうものの、こうと思ったらいても立ってもいられないのが僕の悪い性分だ。半ば犯罪を犯すような気分で作業を始めてしまった。不手際な泥棒が、見つからないうちに済ませてしまおうという心持ちで取り掛かるものだから当然作業は荒っぽくなる。全ての弦を緩めて、サドルを外そうとすると、これがびくとも動かない。簡単に外れると予想していただけにここで気持ちが大いに焦る。うーん、見込みと違う!

そこでサドルを固定している6弦側のブリッジの溝に細いマイナスドライバーを差し込んで強引に持ち上げようとしたら、ブリッジの溝のお尻側が「メリッ」と嫌な音を立てた。わずか数ミリだが溝のヘリが剥がれてしまったのだ。目の前が真っ暗になる。あー、やってしまった。
しばらく呆然としていたが乗りかかった船だ。今度は1弦側の溝にマイナスドライバーをあてがって、今度は慎重にゆっくりドライバーをわずかに左右にローリングするようにねじりながらサドルを持ち上げていくと、おお!ようやくサドルが浮き上がった。

さっきの6弦側の剥がれた木の部分はアロンアルファで接着し、気を取り直して外したサドルを手で持って眺めてみる。これを平ヤスリで削ればいいわけだ。ところがどっこい、このサドルの材質は何かわからないが、硬くていっこうに削りが捗らない。うーん、これでは埒が明かないと思いカッターで少しずつ削っているうちにサドルの底面がデコボコになってしまった。このサドルの底面はもちろん真っ直ぐでなければならないのだ。どうしようと思い、時間がかかってもいいから慎重にやろうと考え、その後ヤスリで少しずつコスッて、だいぶ時間はかかったがサドルの高さを3ミリほど低くすることが出来た。やれやれ。再びサドルをブリッジに装着し弦を張り直してみると、6弦12フレットで弦高は1ミリ下がって4.5ミリになった。

あー、やっと終わった。弾いてみたら明らかに弾きやすくなっている。あーよかった。汗かいた。一時はどうなることかと思った。たったこれだけのことなのに随分苦労した。
後日サドルを万力で固定して追加作業した様子はこちら

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