2018年11月24日土曜日

オーブントースターを修理

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2006年に買った象印のこんがり倶楽部(ET-RT85型)。
当時価格コムでは評判が良かったが購入当初からあまりいい印象を受けなかった。というのはそれまで大学浪人時代に買って使っていた安物のオーブントースターだと効率よくバンバン焼けたのにこのトースターではすぐにサーモスタットが働いてしまってなかなか焼き色が付かないのだ。
もちろんうっかり焼きすぎて火事にならないためにこういった工夫が導入された経緯は理解できる。フールプルーフというか、乾かすつもりが電子レンジで飼い猫を焼き殺してしまった消費者が製造者を訴えるような時代なんだし、いやそのへんは自己責任でちゃんとやるからこちらに任せてくれと言ったって通用しない世の中だ。
爾来12年。このトースターを使うたびに僕は文句を言い続けてその都度妻も呆れ顔だったが(なぜか妻はこのトースターに好意的なのだ)、先日ネットでこの手のオーブントースターを自己改造しているひと数人のサイトを見つけて、なるほど僕にもできるかもしれない、きのうポップアップトースターの修理に成功して変な自信をつけてしまった僕は早速作業に取り掛かることにした。


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焼き網ととびらを外した様子。この機種はとびらが簡単に外せる。



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底面のビスと足のビスは全部で13個。全部外す。



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天板のビスを外す(これは本体の後面)。



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そのあと前面の枠のビスと金板を外したらはずせるビスは全部外したことになるのでもうこれでケースを開けることができるはず。そして側板をはずすには天板を先に外さなければならないと気が付いたので、これ、側面と天板の合わせ目なんだけど、これがなぜか外れない。(マイナスドライバーでこじ開けようとしてブリキがねじ曲がってしまった。このへんがド素人)


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実は天板の留め金がこういう形状。天板を前方にスライドさせながら持ち上げると外れるしくみだった(写真はトースターの側面と天板の合わせ目。左が本体の前方)。



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天板が外れると、バラリと側面が勝手に展開して一挙にケースが開いた。感動の瞬間(笑)。
左に開いているのが天板。右側面に配線が見える。ここが今回の目標地点。


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側面のアップ。下が本体の前面。目標とするサーモスタットが見える。



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サーモスタットは庫内の温度を感知するために1本のビスで側面に固定されている。ここで選択肢は2つ。サーモスタットを固定しているビスを外して側面から離してしまうだけにとどめるか、サーモスタットそのものを外してしまって配線を直結させるか。


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僕は直結させてヒューズが飛んだり火事になったりしたら怖いので前者を選択。宙にブラブラさせるのもなんだしサーモスタットに庭の石ころをボンドでひっつけることにした。



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こんな感じ。



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あとはケースを組み立てるだけだ。



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側面はバネみたいに広がりやすいのでガムテープで仮止めしておくと作業がやりやすい。
すべてのビスを留めて作業終了。ところがなんと!電源を入れて様子を見ていると相変わらずすぐにサーモスタットが効いてオンオフを繰り返すではないか!う~む、石ころを挟んだのが良くなかったに違いない。あの石ころは思いのほか熱伝導率がいいのだろう。しかも石ころが熱を持ってしまうとなかなか冷めないので以前よりもサーモスタットが効いてしまう結果になったに違いない!う~む、なんということだ。また一からやり直しか。
ガックリ肩を落として作業再開。しかし要領がわかってしまったので一回目は2時間もかかったが二回目は15分でケースを展開。石ころを外してポイ。サーモスタットが外側を向くように180°回転させたあとケースを閉じて終了した。

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きれいに掃除して試運転。ほどほどのところでサーモスタットも効いているようだし一応成功か。
(言うまでもありませんがこの記事には改造をそそのかす意図はありません(笑)。またどうしても改造される場合は自己責任でお願いします)

追記:後日サーモスタットをはずして直結してみたが勝手にオン・オフする結果は同じだった。また調理メニューを介さずに調理時間だけを設定してもオンオフがかかる。少なくともこの機種は上記のサーモスタット以外にサーモスタット的な働きをする部分があるようだ。
残念ながらこの件に関しては降参。まぁ作業自体が楽しかったからよしとするか。




2018年11月23日金曜日

Russell Hobbsのクラシックトースターを修理

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2008年に買ったラッセルホブスのクラシックトースター(9326JP)の調子が悪い、というのは具体的にパンの片面しか焼けなくなったのだ。2枚を焼くといずれもトースターの中央側の面が焼けない。
僕は新しもの好きなので、よし!買い替えだ!と早速いそいそとネットでトースターを検索していたが、妻は別に片面しか焼けなくてもいい、途中でパンの向きを変えればいい、修理に出せばいいなど、とにかく僕がすぐに新しいものを欲しがってチャチャッと買うことに断固反対なのだ。調べると修理代も馬鹿にならないし面倒なので自分でやってみることにした。
写真はカバーを外した状態。

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これは今回いじらなかったけど正面の電子機器部分。



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素人の僕でもなんとかなるんじゃないかと考えたのは理由がある。以前からパンが片面しか焼けないのはどうしてだろうと不思議に思い、パンを入れずにレバー押し下げ通電を繰り返しながら中を覗いていると、時折矢印の部分で小さく火花が散っているのに気が付いたのだ。はは~ん、あそこで接触不良を起こしてるんだな。



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それで底蓋を開けてみた。矢印は問題の火花が散っていた端子部分。



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3つある端子のうち両外側の端子はしっかり固定されていたが真ん中の端子はドライバーでグイグイやるとやや固定がゆるい。うーむ、そういうことか!わかったでぇ~と嬉しくなりガリ取りくんという接点復活剤を塗布してペンチで両脇の爪を締め付けて通電確認し修理完了。


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往年のマックには羽をはやしたポップアップトースターとトーストがパタパタ音を立てて夜空を飛ぶというふざけたスクリーンセーバーがあって(名前はフライングトースター)このRussell Hobbsのトースターがそのモデルだったという説がある(諸説ございます(®チコちゃん))。僕はそのシュールなスクリーンセーバーのファンだったこともあってこのトースターを買ったのだ。まぁ復活してくれてよかった。復活のお礼にカバーをピカピカに磨いた。


2018年11月13日火曜日

どうなる!?


3月に腱鞘炎からバネ指になって定期的にレッスンに通うのがつらくなり、先生にお願いして4月中頃からレッスンを休むことにした。
それ以後は自分で指の調子をみながらおそろしくゆっくりのペースで教則本のPart3までなんとかたどり着いたが砂漠をとぼとぼ一人で歩いているような虚無感と賽の河原感。

うーむ、よーし!こうなったらそもそもの目標地点だったジョアン・ジルベルトのボサノバ曲にいきなりチャレンジするぞ!そうすればまたモチベーションがアップするぞ!と思いイパネマの娘の練習を始めた。