いつ頃買ったのか記憶にない。大学受験の頃なら50年前かな?
不思議となくさずに今まで使ってきた。
ネットで調べるとこのシャープナー(KUM ONIT 400/5L)の素材はマグネシウム合金らしい(リンク)。マグネシウム合金は実用金属の中でも特に錆びやすく、表面に灰色の腐食層(酸化皮膜)が形成され、かつこの酸化皮膜はあまり強固ではなくて湿度や塩水にさらされると腐食が進むとのこと。
あらためてしみじみ眺めるととてもみすぼらしいので磨いてみることにした。
まずブレードを外してピカールで磨いてみたが日が暮れてしまうので耐水ペーパー(400番)で水研ぎして、最後にピカールで磨いた。
仕上がりはこんな感じ↓。
磨くという行為は単純なようで奥が深い。
磨いているあいだいろんなことを考える。
今僕はカヤックでロールがうまくいかなくてスランプだが、禅の境地で(笑)磨いているうちに、そうだ、チカラづくで水と戦わず、もっと自然に、水と一体になって力を入れずに起き上がれるはずなのだ、なんてことを思いついたり。
面白い。