2026年7月10日金曜日

上下がズレる

 



僕は以前よく赤瀬川原平さんの「二つ目の哲学(ステレオ日記)」という本で立体視を楽しんでいたが60歳になった頃から2つの画像を脳内で重ね合わせることが出来なくなった。
どういうことかというと、左右の写真を同じ距離まで近づけることはできるのだが、上下がズレていて重ね合わせられないのだ(本を少し斜めにすると重ねることが出来る)。
僕はそのことをあまり問題視(笑)していなかったのだが最近そのズレが大きくなってきた。

僕の場合は右の視界が左よりも少し下に見える。それで3年前に今のメガネを作ってもらったときにそのことを眼鏡士に伝えて右のレンズの中心点を少し上にズラしてもらったら見え方が楽になったのだが、先日ふとしたことで左のレンズに傷が入ってしまった。左だけでもレンズを新調しようと思って眼鏡屋さんへ行って相談したら3年経って視力も変わっているだろうから検査しましょうと。

調べてもらったら左右とも近視が2段階ゆるくなっていた。そうかー。それで最近パソコンのモニター画面が見づらくなっていたのか、じゃあせっかくだから左右ともレンズを新調しましょうと。そこで例の上下のズレについて眼鏡士さんに話してみたらプリズムレンズというのがありますと。それを検眼枠にはめてもらったらびっくりするほど視界がスッキリして上下のズレが無くなった。レンズを注文するときにこれを追加してもらえばよいのだ(3,000円くらい余計にかかるのと少しだけレンズが分厚くなる)(注1)。

えーーーっ!?こんな簡単なことで長年困っていたことが解決するのか。ちょっとビックリして笑ってしまった。ネットで調べてみるとこれはサギングアイ症候群といって高齢者の斜視の原因のかなりの割合(60〜80代以上の高齢者では半数以上)を占めているらしい(注2)。

サギングアイ症候群というのは簡単にいうとトシをとったせいで目玉を支える組織が緩んで目玉自体が下方移動することで生じる斜視のことで、誤解・誤報のリスクを承知の上でいえば、笑点で落語家が座布団3枚の上に座っていたのが2枚抜かれて座布団1枚の上に座れば自分が下がった分観客席が上に見えますよね。
だから僕の場合は右目の視界が左目よりも下に見えるということは、左目の視界が右目よりも上に見えているということで、これは左目の座布団が減って左目が下に下がったせいだと。
とまあ、まだ注文したばかりで出来上がりは実際どうなのかについては後日この記事に追加するとして、専門の方からこの説明は間違っているというご指摘があれば訂正もしくは削除させていただきますのでご連絡下さい。

注1:プリズム度数に応じて、レンズ全体に「傾き(厚みの偏り)」を持たせた特殊設計のレンズをメーカーが削り出します。
注2:斜視の原因は様々でありほかに問題がある場合もあるのでまずは眼科受診を(必要に応じて「脳神経外科」や「神経内科」へ紹介される場合もあります)。

2026/7/10