2024年1月22日月曜日

ニュートラルな状態


#637




トイレでおしっこしながら、あ、今自分はニュートラルだ、と思った。これって、このニュートラルな状態というものをこれまで意識したことはなかったとふと思った。

暑いわけでもなければ寒いわけでもない
空腹なわけでもなければ満腹でもない
痛いわけでもなければ気持ちいいわけでもない
悲しいわけでもなければ楽しいわけでもない

考えてみればそんなニュートラルな状態に人は意識を向けないし、そんなのただ過ぎ去っていく時間のような気がしてなんとなく落ち着かないから空腹でもないのにおやつをつまんだり、悲しいわけでもないのにテレビを見てしまう。

それはまぁいわば実存のさみしさみたいなものなんだろう。
ニュートラルな状態を寂しく感じてしまう。何かしていないと落ち着かない。
その寂しさを紛らわすために人はおやつを食べて太ってしまってニュートラルじゃなくなってしまう。
ニュートラルなのが嫌なのかな。