BATESのヴィロシターというミリタリーブーツが購入後8年経ってついに底が抜けた。というかソールが剥がれてしまった。写友とともに撮影会に出かけていたのだがソールがベロンべロンで歩きにくかったのでアーミーナイフでソールを切り取ってその日は過ごした。
それで後日別の新しいブーツを買って山歩きをしたらどうにも歩きにくくて疲れてしまった。いやブーツが悪いというよりトシを取って足腰が弱くなって重い靴が苦痛になったことや、足のセンサーが鈍くなって素早く対応できなくなったというわけなのだ。
どう言ったらわかってもらえるだろう。地面が遠い感じ。大げさだが高下駄を履いて歩いているような感じ。地面の凹凸や傾きがわからなくて不安。
ソールの薄い履物なら地面の様子が足の裏に直接感じられるのではないかと思ってネット検索すると、足袋を履いて山歩きしているひとが結構いることに気が付いた。それで僕も早速「力王エアーたびフィット 7枚コハゼ(リンク)」を購入して山登りしてみた。
快調に山を登ることが出来たのだが問題は下り坂。僕の足のサイズは26.5~27なのでこの力王も26.5を購入したのだが、山を下っている時にかかとを中心にかなりの隙間があることに気が付いた。ブカブカしてソールがヨレる。うーん、ちょっと大きかったか。
それで更に後日「力王 貼付たび 実用地下たび 5枚コハゼ(リンク)サイズは26.0」というのを買ってみたら今度はぴったりだった。前回のエアーたびフィットはクッション材の中敷きがあるので踏み心地が幾分ソフトだが今回の実用地下足袋は更にダイレクトに地面を感じることができる。さてではエアー足袋をどうするか。ちょっとゆるいまま履くのは気がすすまない。
力王の足袋の多くはコハゼといって足袋に付いた金属製のフックを対側の紐に引っ掛ける仕様で、フックを3本のヒモのどれに引っ掛けるかで足袋のフィット感を調整することができる。しかし僕のエアー足袋は一番前の紐に引っ掛けてもまだ緩いのだ。そもそも僕はこのコハゼという留め方が嫌い。とても面倒なのだ。コツとしてはヒモの穴の位置を都度ゆびで確認してからフックを引っ掛けるといい。しかしとにかく面倒で時間がかかる。
いっそのことコハゼをトッパラッてベルクロにしたらどうだろう。ベルクロなら締め具合の自由度も格段にアップする。
そこで力王を改造してみることにした。
まずコハゼをニッパーで切断。
すべて取り去ったところ
下地を傷つけないように気をつけながら3本の紐をカッターで外していく
適当な大きさにカットしたベルクロ(リンク)を縫い合わせていく。
完成。
改造に半日もかかってしまったが履き心地はすこぶる良い。もちろんコハゼのほうが外れにくいだろうが緩かった足袋の履き心地が大幅に改善し履きやすさも申し分ない。