2024年6月15日土曜日

間食をやめるだけで体重は減るか?

 今僕は67歳で体重は71キロ以上あるがフルで働いていた三十代や四十代の体重は60キロ台だった。
以前の体重に戻したくて運動したりダイエットしてもあまり効果がない。いやもちろん食事を減らしたり運動すれば当然体重は減るがその分お腹がすいて間食したりするので元の木阿弥だ。

じゃあダイエットせずに運動もせずに普通に三度の食事をしたらどうなるか?
ところが普通に三度の食事をしているだけなのに体重が徐々に増えていく。
普通に三度の食事をしているだけなのに、いや合間にちょっとお腹がすいてチョコレートを1つ食べたり飴をなめたりせんべいを一枚食べたりする。こんなあめ玉一つ、せんべい一枚、カロリーで言えば微々たるものだろう。そんなものが体重に影響するのだろうか。いや増える。それは実感としてある。なぜこんなもので体重が増えるのか?カロリーイコール体重ではないのか?

つまり体重の増減は摂取カロリーの総量とは別のメカニズムがあるのでは?
そこで三度の食事は普通にがっつり食べて間食だけをやめたらどうなるかを実験することにした。もともとそれほどたくさん間食はとらないので一日の摂取総カロリー量はそんなに減っていないはず。

矢印が間食をやめた日。間食をやめてから2週間以上経過したが徐々に体重が減ってきた。
どうも間食をやめるだけで結構効果がありそうだ。
そこでそのメカニズムを考えてみた。

縦軸に脳の幸福度(上に行くほど満腹でハッピー、下に行くほど空腹でアンハッピー)、横軸は時間経過。
食べると脳はハッピーになるが、やがてお腹がすいてくる。飢餓感。お腹がグーッと鳴って切なさを感じたりするが、人類が生まれてこの方、我々はこの感覚と戦ってきたようなものだ。今のようにちょっとお腹がすいたからコンビニでパンを買って食べるなんていうことが出来なかった昔は飢え死にしたり、食料の奪い合いで殺し合ったりしてきたのだ。切実なモチーフであり、それが人類を発展させる重要な動機でもあった。
だからこの空腹感は必ずと言っていいほど我々に何らかの行動を促すのだが、今は基本的に食料に困ることのない時代なのでこの欲求に身を任せると確実に太っていく。特に代謝の低下した高齢者にとっては普通に食べていても太るのだ。
で、何が言いたいかというとこの空腹を感じているときに脳は何を考えているか。

このピンクが満腹感を、青い領域が空腹感を感じている領域で、その時脳が感じていることは↓

で、この青い脳が考えている「次の食事までの間は脂肪を燃やしてしのごう」というのがポイント。
ところが間食するとどうなるか?

この、「脂肪を燃やす必要がなくなった」と脳が考えることこそ
たかがおやつで太ってしまう原因ではないか。

問題は間食のカロリー量ではなく、間食が「脂肪を燃やす」から「脂肪を燃やさない」へのポイントの切り替えをやっている可能性がある。そしてこのポイントの切り替えは間食のカロリー量の多寡に寄らないと。だからあめ玉一つで太る。ポイント切り替えにはあめ玉一つで十分なのだと。

この仮説を証明するのはわりあい簡単だ。対象をⅡ群に分けて間食する群としない群に分けてそれぞれの摂取カロリー総量と体重の推移を比較する。しない群とした群の体重差が摂取カロリー量の差以上!あれば、しなかった群ではより多く脂肪が燃焼した可能性がある。